小説・朗読投稿サービスのリアーキテクチャ
「聴くっしょ!」は、2026年4月の移行後もこの構成で運営を継続しています。
期間
2026年3月 ~ 2026年4月(2026年4月カットオーバー済み・運用中)
体制
2名(開発・インフラ:自身1名、運営:1名)
役割
アーキテクチャ設計 / バックエンド開発 / フロントエンド開発 / モバイルアプリ開発 / インフラ構築 / Agentic Engineering の設計・運用
背景
3年間 Ruby on Rails + AWS Lightsail で運用してきた個人サービスに対し、フルリアーキテクチャを実施。
AIエージェントが実用レベルに達したのではないかという仮説を、実サービスのフルリアーキテクチャで検証するために開始。エージェントが安全に動作するためのハーネス(lint / test / security scan の自動ゲート)を設計・構築し、品質を担保しながら移行を推進した。業務で蓄積した Go / Google Cloud の知見を深化させる狙いもあった。
技術スタック
移行後
- Go(Gin / GORM)
- TypeScript / Next.js 16(App Router / SSR / Tailwind CSS / PWA)
- Google Cloud(Cloud Run / Cloud SQL PostgreSQL 17 / Cloud Storage / Secret Manager / Cloud Logging / Cloud Trace / BigQuery / Vertex AI)
- Terraform(全インフラをIaC管理)
- GitHub Actions(CI/CD + Workload Identity Federation)
- OpenTelemetry(分散トレーシング)
- Firebase Cloud Messaging(プッシュ通知)
- Stripe(決済)
- Amazon SES(メール配信)
- Swift(SwiftUI)/ Kotlin(Jetpack Compose)によるネイティブモバイルアプリ(TestFlight でベータ検証中)
移行前
- Ruby on Rails 6.1
- AWS Lightsail
- MySQL
- Nginx
アーキテクチャ
Before
After(ランタイム)
After(CI/CD・IaC)
技術的なポイント
Agentic Engineering × ハーネスエンジニアリング
- AIエージェントが安全にコードを生成・修正できるハーネス(AIエージェント向けの品質担保基盤。lint / test / security scan の自動ゲート)を構築
- Playwright E2E(API mock + Docker結合)、Vitest、Go test -race、gosec、govulncheck、Trivy を統合した品質パイプライン
- Agentic な開発でありながら、人間が品質を担保できる仕組みを設計
クラウドアーキテクチャ
- Cloud Run によるサーバーレス構成(min 0 でコスト最適化、オートスケール対応)
- Terraform モジュール化による dev / prod 環境の一貫管理
- Workload Identity Federation によるキーレス認証(GitHub Actions ↔ Google Cloud)
- Secret Manager による機密情報の一元管理
バックエンド設計
- Handler → Service → Repository のレイヤードアーキテクチャ
- JWT ベースのステートレス認証(Cloud Run との親和性)
- OAuth 2.0(Google / Twitter)/ WebAuthn によるソーシャルログイン・パスワードレス認証
- OpenTelemetry による構造化ログ・分散トレーシング
- BigQuery フェデレーション による、AIエージェントがデータ分析を行うための基盤を構築
- Vertex AI によるコンテンツ自動要約・SNS投稿生成
フロントエンド設計
- Next.js App Router によるSSR + Standalone ビルド
- PWA対応(Serwist によるオフラインサポート)
- next-intl による多言語対応
成果
- モノリス(Rails)からフロントエンド / バックエンド / インフラを分離し、独立デプロイ可能な構成へ移行
- 全インフラを Terraform で IaC 化し、環境の再現性と運用効率を確保
- Agentic Engineering により約1ヶ月でリアーキテクチャを完了し、ハーネスエンジニアリングの有効性を実証
- 2026年4月に本番カットオーバーを完了し、安定稼働中